2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

徒然草を読む96

百十六段 山号・寺号・院号の類から、その他のいろいろな物についてまで、名を付ける際、昔の人は少しも考えをめぐらさず、ただありのままに平易に名付けた。この頃の名は、深く考え、才覚を示そうとしているように思われ、聞いていてひどく鬱陶しい。人の名…

テラスに設置しているバードバスの水、毎朝交換するようにしているのだが、翌朝には水がほとんどなくなっている日も多くなった。鳥が水浴びを始めたのと、リスも水を飲みにやって来るせいだろう。 今日の夕方、いつも来る二羽のTufted Titmouse(エボシガラ…

徒然草を読む95

第百十五段 宿河原*1という所に、梵論梵論*2がたくさん集まって、九品*3の念仏を唱えていたところ、見知らぬ梵論がやって来て、「ひょっとしてこの中に、いろおし房という名の梵論はおいでになりますか」と尋ねた。中から、「いろおしはここにおります。そう…

徒然草を読む94

第百十四段 今出川の太政大臣*1が嵯峨へ赴かれた際、有栖川の辺りの水が流れている所で、賽王丸*2が、牛をせき立てて進ませたところ、その牛のはね返した水が、牛車の前板までささっと掛かったので、車の後方にいた従者の為則が、「とんでもない牛飼いだな。…

暑くなってきたので、今日からクロのケージにタイルの板を入れることにした。 さっそく昼間はその上で伸びていたので、気に入っているようだ。 部屋に出ている時は、暖炉前のタイルの上で涼んでいる。

徒然草を読む93

第百十三段 四十歳も過ぎた人が好色であるという事が、もしもあったとしたなら、それは仕方のない事ではあるが、口に出して、男と女の間の事や他人の事までも面白がって言うというのは、年甲斐もなく見苦しいものである。 大体、老人が若い人に混ざって、面…

今日も朝から、州南部の山火事が原因の煙が青空を覆った。外は霞がかかったよう。 午前中、車で一時間ほど南へ下ったところにある水道局管轄の湿原を訪れた。 近くにある水道局の池や湖には何度か来たことがあるが、この湿原は初めて。 木道の手すりの先に止…

徒然草を読む92

第百十二段 明日にも遠い国へ旅立つはずだと聞いている人に、心静かにいられなくなるような事を、話しかけたりするだろうか。にわかに起こった大事件を必死に処理する人や、常に嘆き悲しむような事がある人というのは、それ以外の事を聞き入れる事ができず、…

Eastern Bluebird(ルリツグミ)のいる公園へ行く。 歩いていると、足元をシマリスが駆け抜けた。 シマリスは球場脇の倉庫の壁に開いていた小さな穴の中へ入っていった。よく見ると、少し先にも同じような穴が。巣なのか。 Eastern Bluebird(ルリツグミ)は…

徒然草を読む91

第百十段 双六の名手として有名な人に、その要領を尋ねたところ、「勝とうと思って打ってはならない。負けるまいと思って打つのがいい。どの方法がすぐに負けてしまうものなのかをよく考え、その方法を使わないようにして、一目でも遅く負けるような方法を用…

気分転換に、家の近所の公園へ。 地面に下りてエサを探しているAmerican Robin(コマツグミ)とBrown Thrasher(チャイロツグミモドキ)が多かった。 Brown Thrasher(チャイロツグミモドキ)です。

徒然草を読む90

第百九段 木登りの名人として有名な男が、高い木に登るよう人に命じて、梢を切らせていた。ひどく危なく見える高さにいる時は何も言わなかったが、降りる際、軒の高さ位になった時、「怪我をしないように。気をつけて降りなさい」と声を掛けた。よって木に登…

徒然草を読む89

第百八段 寸陰を惜しむ人はいない。これは、惜しむ必要がないとよく分かっているからなのか、それとも惜しむべきだという事が分からないほど愚かであるからなのか。愚かであるゆえ油断している人のために言えば、一銭は少なくとも、これを重ねれば、貧しい人…

今までになく、クロの毛が抜ける。換毛期なのだろうが、これほどはっきりとした生え変わりは初めてだ。 フンが小さくなったので、三日前から生パイナップルの果汁を与えている。そのせいかは分からないが、また立派なフンをたくさんするようになった。 舌が…

徒然草を読む88

第百七段 「女が何か言いかけたのに対して、すぐに程よく返事をする男というのは、めったにいないものだ」と言って、亀山天皇*1のご在位期間に、愚かな女房たちが、若い男たちが参内する度に、「ほととぎすですね、聞こえましたか」と、尋ねて試してみたとこ…

午前中、アパートの裏の森を散歩した。 Eastern Towhee(ヒガシワキアカトウヒチョウ)のオスが目の前の枝にひらりと下りてきた。 にぎやかな鳴き声がする方へ。American Robin(コマツグミ)が数羽でじゃれている。 中には、胸に斑点の残る幼鳥の姿もあった…

徒然草を読む87

第百六段 高野山・金剛峰寺の証空*1上人は、京へ向かっている途中、細道で馬に乗った女と行き合った。この時、女の馬の口取りの男が、馬をまずく引いたため、上人の乗っていた馬は堀へ落とされてしまった。 上人はひどく腹を立てて、「これはとんでもない乱…

Life of Birds

「Life of Birds」が届いた。 Life of Birds [DVD] [Import]の書籍版なのだが、カラー写真がたくさんなのも嬉しい。 じっくり読みたい。

徒然草を読む86

第百五段 家の北側の陰に消えずに残っている雪がひどく凍りついている所に、寄せてとめてある牛車の轅*1の上にも、霜が美しくきらめいる。明け方まで残る月はさやかに輝いているが、陰りがない訳ではない。その月光の下、誰もいない御堂の廊で、ただの人とは…

徒然草を読む85

第百四段 荒れ果てて訪問する人もいない家に、女が、世間にはばかる事があり、ひっそりこもっているのを、ある人が見舞おうとして、夕月がまだおぼつかない頃に、こっそり訪ねた事があった。怪しんだ犬が激しくほえたため、中から出てきて「どちらからですか…

朝、夫を職場に送った足でそのまま、近所の小川のある公園へ。 川岸に下りるトレイルを歩いていると、ほんの10メートルほど先の地面からHawkがあわてて飛び立つのが見えた。腹部が白っぽかったので、Red-tailed Hawk(アカオノスリ)だろうか。 上流方向から…

徒然草を読む84

第百三段 大覚寺殿*1内にある後宇多法皇*2の御所にて、法皇のお側に仕える人たちが、なぞなぞを作っては解くという遊びをしているところへ医師の丹波忠守*3が現れた。そこで、侍従大納言・三条公明卿が「我が国の者とは見えない忠守である」と、なぞなぞにし…

昨日の朝、クロの様子が普段と違うなと思って見ていたら、案の定、夕方になって柔らかいフンをした。 調子が悪い時、クロは丸くなってひたすらじっとしている。食べるとすればヘイだけ。そして柔らかいフンが出ると、それを境に元気を取り戻す。 これまでも…

徒然草を読む83

第百二段 尹大納言*1・源光忠*2卿は、追儺*3の式の執行責任者を務められる事になり、洞院の右大臣*4殿に式の次第について教を請われたところ、右大臣は「下男の又五郎を師とするより他に方法はない」とおっしゃった。その又五郎とは、年老いた衛士*5で、よく…

徒然草を読む82

第百一段 ある人が大臣任命の儀式の内弁*1を務めた際、内記*2の持って来た宣命を受け取らずに、紫宸殿に上がり着座してしまうという事があった。この上ない失態であるが、取りに戻る訳にもいかず、思い悩んでいたところ、六位外記*3の中原康綱*4が衣を被った…

午前中、夫の職場近くの公園へ。 前回初めて訪れた時は鳥用のカメラを持って行かなかったのだが、かなり野鳥がいる様子だったので、また行きたいと思っていた。 水際に立つマグノリアの木は、もう花を咲かせていた。香りが強い。 木陰に、何かを足で攻撃して…

徒然草を読む81

第九十九段 堀川の太政大臣*1は、見目美しく富裕であり、事につけ度を越した贅沢を好まれる人であった。次男の基俊卿を検非違使庁の長官にして、その事務を行われたのだが、舎屋の唐櫃*2が見苦しいからと、美しく作り改めるように命じられた。だが、この唐櫃…

徒然草を読む80

第九十八段 高徳の僧が言い残した事を書き記し、「一言芳談*1」とかいう名を付けられた書物を読んだ際に、自身の心と重なるところがあり覚えていた事。 一 しようか、それともしないでおこうかと迷うような事は、大抵、しない方がいい。 一 後世を思う者は、…

朝から雲ひとつない青空が広がった。通勤時間帯が終わる頃を見計らって、川へ向かう。 湿原では、Red-winged Blackbird(ハゴロモガラス)のオス、Common Yellowthroat(カオグロアメリカムシクイ)、American Goldfinch(オウゴンヒワ)などが競い合うよう…

徒然草を読む79

第九十六段 めなもみ*1という草がある。まむしにかまれた場合は、この草をもんでから付ければ、すぐに治るという。どのような草か、見て覚えておくとよい。 第九十七段 その物にとり付き、その物を弱らせ害する物というのは、数え切れないほどある。身体には…