2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

平家物語を読む72

巻第五 月見 六月九日が新都を造る事業の開始、八月十日が棟上げの儀式、安徳天皇が新御所へ移られる日は十一月十三日と定められた。古い都が荒れる頃には、新しい都が栄える。あきれる事ばかりが続いた夏が終わり、季節は秋になった。秋も半ばになると、新…

クロがニンジンの葉を食べるのを見ていた時、 あることに気付いた。 顔の右に生えていた長いヒゲ2本が、巻き込まれて口の中へ入ってしまっているではないか。 伸びたヒゲがいつのまにか消えてしまう謎がとけたような気がします……。

アパートの裏庭に足を伸ばすと、Song Sparrow*1(ウタスズメ)やHouse Finch(メキシコマシコ)、Carolina Wren(チャバラミソサザイ)などがいた。かわるがわる、きれいな声でさえずっていた。 こちらはNorthen Mockingbird(マネシツグミ)。 *1:右上画像

昨日、アパートの桜の木のつぼみがほころんでいることに気付く。 今朝みると、少しづつ咲き始めていた。 少し濃い紅色の花が美しい。いまだ種類がわからないが、この時期、沖縄や九州で咲くというカンヒザクラ(寒緋桜)に近い種類のように思う。

今日から、来週の留守の間と同様に、一日一回のエサに変えていくことにする。 クロはお腹がいっぱいになるとそれ以上は食べない。いつも二回目のエサを与える夕方にエサ入れを覗いてみると、半分近く残っていたので安心する。 留守中、出先からクロの様子を…

紳士用の指なし手袋、完成。一玉の半分の50グラムほどでできたので、紳士用でなければもう一組編めそう。 手首部分は、結局ほどいて一目ゴム編みで編みなおした。指部分の先も一目ゴム編み。すべて伏せ止め。 特に模様合わせをしなかったので、左右の柄が…

午前中、川沿いの国立公園へ行く。 ここのところ、天気はいいが気温は低い。寒いので自然と歩くのが速くなる。 きれいな高い声の主はTufted Titmouse(エボシガラ)だった。いろいろな鳴き方をするので、いまだに驚かされることがある。 やっぱりいつもの木…

留守に備えて、クロの水入れを大きいものに変えた。 前のものより飲みやすいのか、よく飲んでいます。

絵本平家物語

安野光雅の「繪本 平家物語」、頁をめくる度に現れる抑えられた色調の絵を眺めていると、それまで頭の中を騒がせていた言葉はいつの間にか姿を消し、心地よい時間が訪れる。言葉に邪魔されることなく、美しいものを感ずるとは、私にとって何ものにも代え難い…

以前編んだ、ヘリンボーン手袋の紳士用をもとに、紳士用の指なし手袋を編む。 編み込みではないのでヘリンボーン手袋の時よりも編み目がゆるくなるため、針は2号落としてUS0号を使用。毛糸はOpal Dreamcatcher(1234)、とても編みやすい毛糸。 手首にゴム編…

平家物語を読む71

巻第五 都遷*1 治承四年六月三日に、安徳天皇が福原へ向かわれるという事で、京中が騒然となった。日頃から遷都があると噂には聞いていたが、まさか今日明日に差し迫った事とは思っていなかったので、これはどういう事かと身分の高い者も低い者も皆が大騒ぎ…

Opal Sock Yarn

Opalの靴下毛糸のうち、編んでみたい「Dreamcatcher」を扱っている店が見つからなかったので、去年の年末にイギリスの店に注文した。日本よりずっと近いので、送料もそれほどかからない。すぐに届くかと思っていたのだが……ようやく今日、受け取ることができ…

切手

こちらの公共料金の支払いは、オンラインか小切手の郵送のどちらかで行うのが主なようだ。我が家はほとんど小切手の郵送で支払っているので、常に切手を常備しておく必要がある。 手元の切手がなくなりかけたので、購入することにした。1月8日に、First Clas…

この辺りは海から遠いせいもあり、残念ながら新鮮な魚に巡り合える機会がない。 冷凍であれば、韓国系スーパーの魚売り場に様々な種類の魚が積まれているのだが、買うのはいつも鮭やマグロ、エビといったところで、未知の魚には手が出せないでいる。その結果…

2月の頭から一週間ほど、用事で家を留守にする。 総合的に考えて、クロは連れて行かないことに決めた。ペットシッターに一日一回、家に来てもらってエサやトイレの世話と、部屋での遊び時間を持ってもらう予定。 こちらではペットシッターを使うのはよくある…

水族館

日曜日、雨なので水族館へ行くことにした。 元旦に行った時は混雑がひどく、すべてを見ることはできなかったのだ。 ラッコが人懐っこく、水槽のふちまで寄ってきた。 貝を食べている。 今日はジンベイザメのいる巨大水槽の前で、ゆっくりすることができた。

部屋に出ているクロはぐっすり眠っているように見えても、私がバスルームや洗濯機のある場所など、クロから見えない場所に移動すると、決まってぱっと起き上がり追いかけてくる。 こんな風に眠そうな時に、です。 また、クロが定位置のテーブルの椅子の下で…

平家物語を読む70

巻第四 三井寺炎上 日頃は無分別に何でも訴えてくる比叡山・延暦寺の僧たちも、今回は角を立てないようにと大人しくしていた。奈良の興福寺と三井寺は、一方は高倉の宮を迎えに行き、一方はかくまったという事から、まぎれもなく朝廷にそむく敵と見なされた…

やはり、毛並みがよくなり黒々としてきたクロ。 *画像の鳥は、Killdeer(フタオビチドリ)です

平家物語を読む69

巻第四 ぬえ そもそも三位入道・源頼政というのは、摂津守・源頼光*1から五代の三河守・頼綱の孫で、兵庫頭*2・仲正の息子である。保元の乱の時は、後白河天皇側で先頭に立って敵陣へ攻め込んだにもかかわらず、それに見合った褒美を受け取る事はなかった。…

四国に住み始めて間もない頃、私たちはよく小さな車であちこち旅行をしたが、川を見つけると夫はいつもそわそわした。これが夏だったりすると、「ちょっと見に行こう、魚がいるかどうか」となる。一回の旅行中、何度もそういうことがあると、そのうち私は車…

うっかり、クロが我が家にきて一年の日(一月十七日)を忘れていた。 これからも元気でいてください。

朝起きたら、雨が上がっていた。そのせいか、寒い。川沿いの国立公園へ行くことにする。 車の窓が曇るので暖房を入れて走った。だんだん目がとろんとしてくる。公園の駐車場に着いて車の外へ出たら、ようやく目が覚めた。空気が冷たくて気持ちがいい。 道沿…

クロの黒毛がいつもより少しきれいに(黒く)撮れた。 野菜パフを食べているところ。 バランスがうまく取れずに、後足の先が宙に浮いているクロ。たまにこのまま、後ろに転ぶこともある。 先週末、前足の爪を切った。切っていない後足は熊のようだ。

兎屋敷は現在、廊下の角に置かれている。部屋にクロが見当たらない時は、ここにいることがほとんど。 *画像の鳥は、American Goldfinch(オウゴンヒワ)のオスです

平家物語を読む68

巻第四 通乗之沙汰*1 また、奈良にも高倉の宮の御子が一人、いらっしゃった。養父の讃岐守・重秀*2が出家の世話をし、共に北国へ向かっていたのだが、木曾義仲が都へ入った時、主君に仕立て上げようと考え、都へ連れて来て元服させたので、この御子は木曾の…

冬にはたくさんの水鳥が渡ってくる水道局の湖へ行く。今回で三回目だが、行く度に異なった種類の水鳥に会えるので楽しみだ。 Northern Shoveler(ハシビロガモ)のオスはすっかりきれいな色になっていた。奥がオス、手前がメス。 水際で必死にエサを探して食…

平家物語を読む67

巻第四 若宮出家 平家の人々は、高倉の宮及び入道・源頼政の一族、三井寺の僧たちと、全部で五百人以上の首を太刀や長刀に貫いて掲げ、夕方に差し掛かった頃、六波羅へ帰ってきた。兵士たちが大声でわめき立てる様子は、恐ろしいなどという言葉では言い表す…

始終クロと一緒にいる私と違って、普段は夜くらいしかクロと遊ぶことのない夫は、いまだに何かとクロにちょっかいをかける。 最初はクロも喜んで挑発に乗り突進してくるが、何度もやっているうちに飽きるのか背中を向けて毛繕いを始める。それでも、夫はしつ…

悔恨

十年前、ある人を亡くした。それは一種の事故だったが、相手に対して後ろ暗いところがあった私は、完全に打ちのめされた。心の崩壊が収束した後は、悔恨の気持ちが長く尾を引き、自分をいたぶるように荒んだ生活を送った。「私のせいだ」と自分を責めること…