2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

徒然草を読む153

第百八十九段 今日はあの事をしようなどと思っても、他の急な用事がまず出てきて、それに紛れて一日が過ぎる。待っている人は都合があって来ないのに、当てにしていなかった人はやって来る。期待している方面の事は上手くいかず、思いもよらない方面の事ばか…

徒然草を読む152

第百八十八段 ある者が子を法師にして、「仏教を学び、因果応報の道理をも理解し、説経などをして生計を立てる手段ともせよ」と言ったところ、子は言われるままに説経師になるためにと、まず乗馬を習った。これは、輿・牛車は持たない身であるので、法会に導…

徒然草を読む151

第百八十六段 吉田という名の馬乗りが、「馬というのはどの馬も手強いものである。人間の力では敵わないと知っておくべきだ。これから乗ろうとする馬があるなら、まずよく見て、強い所、弱い所を知っておいた方がいい。次にくつわ・鞍などの馬具に危ない所が…

北米の野鳥のことが分かってくるにつれ、これまで使っていたハンドブックでは物足りなさを感じるようになった。より詳しい内容のものがないかと思っていたところ、Handbook Of Bird Biologyで参考文献としてリストアップされている中でこの本を知った。 一般…

今晩のクロは、なぜか少しへそを曲げていた。

徒然草を読む150

第百八十五段 秋田城の次官で陸奥守の安達泰盛*1は、並ぶ者のない乗馬の名手であった。従者に厩から馬を引っ張り出させた時に、馬が足をそろえて境の横木をひらりと越えるのを見て、「これは気がはやっている馬だ」と言って、他の馬に鞍を置き換えさせた。ま…

徒然草を読む149

第百八十四段 相模守・時頼*1の母は、松下禅尼*2という。相模守を招く事があった際、すすけた障子の破れたところだけを、禅尼は自らの手で、小刀を用いて切り取って回り、そこだけを新しく張り替えた。その日、世話係として控えていた兄の秋田城の次官・安達…

徒然草を読む148

第百八十二段 四条大納言・隆親*1卿が乾鮭*2というものを天皇へ差し上げた。「このような下品な物を、献上するとはどういう事だ」とある人が言うのを聞いて、大納言は、「鮭という魚を差し上げる事が駄目だというのならば失礼な事であるが、そうではない*3。…

徒然草を読む147

第百八十一段 「『降れ降れ粉雪*1、たんばの粉雪』という童謡があるが、あれは雪の様子が米をついて篩ったものに似ているので、粉雪と言うのである。また、本来は『たんまれ粉雪』と言うべきところを、間違って『たんばの粉雪』と言っているのだ。続けて、『…

川沿いの国立公園へ行く。 思えば、このところまとまった雨が降っていない。川の流れは穏やかだった。 釣り人やカヌーを楽しむ人もちらほらと見える。 今朝はCanada Goose(カナダガン)がにぎやかだ。親子らしき三羽。 川にダイブして魚を捕らえていた Ospr…

徒然草を読む146

第百七十九段 宋へ渡った僧、道眼*1上人は、一切経*2を持ち帰って、六波羅近くのやけ野という所に安置すると、殊に首楞厳経*3を講じて、そこを那蘭陀寺*4と名付けた。 その上人は、「那蘭陀寺は、大門が北向きである事が、太宰師*5の説として言い伝えられて…

今日のRuby-throated Hummingbird

気持ちのいい青空が夕方まで続いた。ただし、暑さは尋常ではない。 今日は花が一つしか開きませんでした。 鱗だった遠い昔を彷彿させるような背の羽。 開いた尾羽をもっときれいに撮りたいものです。

今日のRuby-throated Hummingbird

朝はすっきりと晴れたが、夕方には昨日と同じような空模様になった。 昨日と同じ条件下で。 そろそろテラスが屋根の陰に入ると思われた頃、雲の切れ間から強い光が射した。少しだけシャッタースピードを上げてみた。

徒然草を読む145

第百七十八段 内侍所で行われた御神楽*1を見たある高貴な方の邸に仕える侍たちが、誰かに対して、「あのお方は、宝剣*2を持っていらっしゃった」などと言っているのを聞いて、御簾の中にいた女房の一人が、「別殿への行幸でお持ちになるのは、昼御座の御剣*3…

徒然草を読む144

第百七十七段 鎌倉の中書王*1の邸にて、蹴鞠が行われる事になっていたが、雨が降った後の庭がまだ乾いていなかったので、どうしようかと相談していたところ、佐々木の隠岐入道*2がのこぎりの屑を車にどっさり積んで献上したので、それを庭一面に敷いて、ぬか…

今日のRuby-throated Hummingbird

夕方、残念ながら雲が出た。 今日はもう一羽メスが来ていたが、先に来ていたメスに追い払われていた。

模様替えしたリビングルームにも慣れたのか、クロは落ち着いてきた。 今晩はテーブルの椅子の下で、くつろいでいます。 トイレへ行った後も、やはり椅子の下へ。 椅子の脚の陰からこちらを見るクロ。 毛繕いするクロ。 やっぱり、ちょっと丸くなったような気…

徒然草を読む143

第百七十六段 清涼殿の「黒戸*1の御所」とは、小松の御門*2が即位なされてからも、昔、臣下の列にいらっしゃった頃、煮炊きなどのまね事をなされていたのをお忘れにならずに、常にそのような事を営まれた間である。かまどに焚く木のせいで煤けたため、黒戸と…

日曜午後、近所の店でハチドリが好みそうな赤い花を見つけた。Ruellia(ルエリア)のRagin Cajun*1という種類らしい。 ハチドリがやって来ることを期待して買って帰った。プランターに植え替え、テラスに設置し、窓から様子を窺う。すると瞬く間に、どこから…

徒然草を読む142

第百七十五段 世の中には、合点のいかない事がたくさんある。何かの度に、まず酒を勧めて、無理に飲ませるのを楽しむというのは、どうしてなのか分からない。勧められた人が、ひどく耐え難そうに眉をひそめ、人目を盗んで酒を捨てて逃げようとするのを、引き…

昨晩、日頃からお世話になっているご夫婦を食事に招待した。 肉は一切食べない野菜中心の食事を心掛けていると聞いていたので、ここのところ野菜と魚だけを用いた料理をあれこれ考えては試しているうちに、夫も私も意外にこの方式が気に入ってしまった。二十…

テラスのネクターフィーダーに、Ruby-throated Hummingbird(ノドアカハチドリ)が通うようになった。 とはいえ、今はまだメスが一羽だけです。 ところで、ハチドリはメスだけが子育てを行うそうだ。その際、当然ながらメスは普段以上のネクター*1が必要にな…

徒然草を読む141

第百七十三段 小野小町についての事実は、極めてはっきりしていない。老いさらばえてからの様子は、「玉造小町子壮衰書*1」という文書に見られる。この文書は三善清行*2が書いたという説もあるが、高野山の弘法大師*3の御作の目録に入っている。大師は承和*4…

徒然草を読む140

第百七十二段 若い時は、血気が内に余り、心は物事に振り回され易く、色欲も強い。自分の身を危うくして、滅ぼしがちである事は、まるで勢いよく転がされた玉のようなものだ。見た目の美しさに重きをおいて、そのために財産を費やし、挙句の果てにすべてを捨…

いつの間にか、クロの喉の辺りに毛の膨らみができていることに気付いた。 アゴを引いて器用にこの辺りの毛繕いをしているのを見かける。よく引っ張るからなのか? 矢印で示したところです。 一昨日、リビングの模様替えをしたところ、クロは少々機嫌が悪い。

徒然草を読む139

第百七十一段 貝覆い*1をする場合、自分の前にある貝を差し置いて余所を見渡し、他人の袖の陰、膝の下にまで目を配るような人は、その間に、自分の前にある貝を他の人に覆われてしまう。上手な人は、余所まで無理に取ろうとはせずに、自分に近い貝ばかりを覆…

徒然草を読む138

第百七十段 たいした用事がなくて人の元へ行くというのは、よくない事である。用があって行ったとしても、その用事が済んだなら、すぐに帰るように。長居しているのは、実に鬱陶しい。 人の相手をすれば、多くの言葉を話し、身もくたびれ、心も穏やかではい…

川沿いの国立公園へ行く。 まだまだ暑いが、先週までのことを思うと大したことはない。水辺では、涼しさを感じることもあった。 活発に飛び回っていたのは、このCarolina Chicakdee(カロライナコガラ)とBlue-gray Gnatcatcher*1(ブユムシクイ)。 久しぶ…

徒然草を読む137

第百六十九段 「何々の事の式*1という言い方は、後嵯峨天皇*2の治世までは使われていなかった。ここ最近になって用いられるようになった言い方である」とある人が言っていたが、建礼門院*3に仕えた右京大夫は、後鳥羽天皇の即位の後、再び宮中に仕えた事につ…

テラスに水を飲みに来ていたTufted Titmouse(エボシガラ)。おそらく幼鳥だろうが、もうよく分からない。 White-breasted Nuthatch(カオジロゴジュウカラ)はいつも、こうしてヒマワリの種をくわえると、林をすり抜けるようにしてどこかへ飛んで行く。 夕…