2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

徒然草を読む179

第二百三十九段 八月十五日・九月十三日*1は、婁宿*2に当たる。この日は、曇りなく澄んでいるので、月を愛好するのにふさわしい夜とされる。 第二百四十段 人目を忍んで会おうとしても浦では海人の見る目が煩わしく*3、闇に紛れて会おうとしても見張っている…

部屋に出ているクロの頭を撫でていると、いまだに「何で同じ空間に兎がいるのだろう」と不思議な気持ちになることがある。

徒然草を読む178

第二百三十八段 貴人の随身を務める近友*1が自慢話として、七箇条を書き留めた事がある。皆、馬術に関する事で、たいしたことのない話ばかりである。その例にならって、自慢する事が七つある。 一、人をたくさん連れて花見をしていた際、最勝光院*2の辺りで…

徒然草を読む177

第二百三十七段 柳筥*1に乗せて置く物は、削った柳の木と平行になるように置くか、または直角になるように置くか、それは置く物によるべきなのだろうか。「巻物などは、平行に置き、木の間からこよりを通して結びつける。硯も、平行に置いてあるのは、筆が転…

日曜、日没に間に合うように家を出て湖へ向かう。 太陽が沈んだ直後の湖。 刻一刻と、空の色は変っていった。 湖の縁に、ぽつぽつと奇妙な形の木の根が並んでいた。昔、切られてダム湖の底に沈められた木が、水の減少により姿を変えて現れたもの。

徒然草を読む176

第二百三十六段 丹波に出雲という所がある*1。出雲大社の神霊を請い迎えて祭り、出雲神社が造られた。はだの某とかいう者が治める土地であり、秋の頃、聖海*2上人はたくさんの人を誘って、「さあおいで下さい、出雲神社の参詣に。かいもちい*3をご馳走しまし…

徒然草を読む175

第二百三十五段 主人がいる家には、無関係な人が、好き勝手に出入りする事はないが、主人がいない家には、通りすがりの人がみだりに立ち入ったり、狐やふくろうのようなものまで、人の気配にさえぎられる事がないので、居場所を手に入れて満足したような顔で…

ここしばらく断続的に降っていた冷たい雨は夜のうちに上がったようだ。雲の切れ間から青空がちらちらと見える。用意を済ませて、いそいそと川へ向かった。 今朝は一段と冷え込んだ。こんな日が続けば、紅葉も進むに違いない。 けたたましい鳴き声を頼りに、P…

徒然草を読む174

第二百三十四段 何かについて尋ねてくる人というのは、その答えを知らない訳でもないだろうから、それを真に受けて答えようとするのは馬鹿馬鹿しいと思うのだろうか、相手の心を惑わすような曖昧な返答をする人がいるが、よくない事である。既に知っている事…

リンゴが一個あったので、いつかの残りのクルミも入れてケーキを作ることに。 粉にアーモンドプードルを1割ほど混ぜたら、とても香ばしく焼き上がった。 昨日は落ち葉のクッキーを作った。

徒然草を読む173

第二百三十三段 すべてにおいて過ちがないようにしようと思うのならば、何事にも真心を込めて、相手によらず、誰に対しても礼儀正しく、言葉は少ないに越した事はない。男女・老少、皆、そのような人というのはいいものだが、特に、若くて美しい人で、言葉遣…

ほとんどカメラ初心者の私には、The BetterPhoto Guide to Digital Nature Photography (Better Photo Guide to)が非常に役に立ったので、もう少し詳しく知るために今はDigital Landscape Photography: A Step-By-Step Guide to Creating Perfect Photosを読…

徒然草を読む172

第二百三十二段 大体のところ、人というものは、無智・無能であるようにしている方がいいのだ。ある人の子で、見た目なども悪くない者が、父の前で、人と話をする際に、歴史書の本文を引用していた。これは確かに賢そうには聞こえるが、目上の人の前ではその…

土曜、いつもの川で朝焼けを見ようと、暗いうちに家を出る。 川へ到着しても辺りはまだ真っ暗だった。小さなライトで足元を照らしながら歩く。 残念ながら、夜のうちに雲はすべてどこかへ行ってしまったようだ。朝焼けは期待できそうもない。だが、星空の下…

徒然草を読む171

第二百三十一段 園の別当入道*1は、無双の料理師である。ある人の所で、見事な鯉が出てきたので、人々は皆、別当入道の包丁さばきを見たいと思ったが、軽々しく口に出すのもいかがなものかとためらっていると、別当入道は、機転が利く人だったので、「この度…

このところ、クロの食欲がすさまじい。 朝与えたペレットが、夕方になる前にすっかりなくなっている。ヘイもばりばり食べる。季節のせいだろうか。 「撫でろ」の要求も多くなったような。 ところで、リビングルームと廊下の間の仕切りを、ダンボールから板に…

徒然草を読む170

第二百二十九段 よい工匠というのは、少し鈍い小刀を使うそうだ。妙観*1の小刀はたいして切れ味が良くはなかった。 第二百三十段 五条大宮内裏*2には、化け物がいた。藤大納言*3殿によると、殿上人たちが、黒戸*4で碁を打っていると、御簾をまくり上げて見る…

徒然草を読む179

第二百二十七段 六時礼賛*1は、法然上人の弟子である安楽*2という名の僧が、経文を集めて作り、勤行としたのが始まりである。その後、太秦*3の善観房*4という僧が、詞章のそばに旋律を書き記し、声明*5にした。一度の念仏で浄土に往生できる事を説く最初の念…

Sandals

Matinee Coatの余り糸で、靴も編んだ。 Felt Clogsの時も思ったものだが、どんどん立体的になっていくのを実感しながら編むのは面白い。 毛糸:Debbie Bliss baby cachmerino / Pale Pink 1玉 針:JP3号 パターン:Debbie Bliss baby cashmerino / Sandals

徒然草を読む178

第二百二十六段 後鳥羽院の治世*1の頃、古典に造詣が深いと評判の信濃前司*2・行長*3は、白氏文集*4の新楽府*5の問題点を天皇の御前で討議する当番に呼ばれた際、七徳の舞*6にいわれる七つの徳のうち二つの徳を忘れていたので、五徳の冠者とあだ名を付けられ…

徒然草を読む177

第二百二十五段 多久資*1が言うには、通憲*2入道は、舞の型の中から興のあるものを選んで、磯の禅師*3という女に教えて舞わせた。白い水干*4に鞘巻*5を差させ、烏帽子をかぶらせたので、男舞と言われた。この磯の禅師の娘は静*6といい、この芸を継いだ。これ…

Matinee Coat

裾のピコット編を解読するのに少々手間取った。 それ以外はメリヤス編とかのこ編だけなのだが、その分(特にメリヤス編は)気を抜くと編目がそろわなくなるので緊張した。 毛糸:Debbie Bliss baby cachmerino / Pale Pink 4玉 針:JP3号、JP4号 パターン:D…

徒然草を読む176

第二百二十三段 鶴*1の大臣殿*2は、童名が、たづ殿なのである。鶴を飼われているからというのは、間違いである。 第二百二十四段 陰陽師の有宗*3入道が、鎌倉から尋ねて来られた時のこと、まず門から入ってくると、「この庭はいたずらに広い。見苦しくて、あ…

徒然草を読む175

第二百二十二段 竹谷*1の乗願房*2が、東二条院*3のもとへ参った際、東二条院が「故人の追善には、何事を行えば優れたご利益が多いのか」と尋ねられたところ、乗願房は「光明真言*4・宝篋印陀羅尼*5でございます」と答えた。弟子たちが、「どうしてそのように…

久しぶりに川沿いの国立公園へ。考えてみると九月の頭に訪れて以来になる。 車をとめて歩き出すとすぐ、忘れかけていた匂いが辺りに満ちていることに気付いた。清々しいこの匂いは川の匂いなのだろうか。 今朝は湿原でWood Duck(アメリカオシドリ)のオスを…

徒然草を読む174

第二百二十一段 「建治*1・弘安*2の頃は、賀茂祭の日の放免*3は、風変わりな紺の布四、五反で馬の形を作り、その尻尾とたてがみは燈心で作ったものを、蜘蛛の巣の絵を描き付けた水干*4に飾りとしてとじ付けて、歌の意味*5などを口にしながら、行列に加わって…

徒然草を読む173

第二百二十段 「何事も、都から遠く離れた土地というのは拙く、劣っているけれども、天王寺*1の舞楽だけは都にひけをとらない」と言われる。その天王寺の雅楽奏者が、「当寺の雅楽は、よく図竹*2を整え、それに調子を合わせており、楽器の音の調子がぴったり…

二、三日前からいつもの調子が戻ってきたクロ、もう安心したのか、こちらが仲良くしようと思ってもそっけない態度の時も。 椅子の下で毛繕い中。

徒然草を読む172

第二百十九段 四条中納言*1が、「竜秋*2は、笙に関しては、特別な者である。先日訪ねて来た際、『短慮の至りであり、口にまかせて言う事この上ないのだが、横笛*3の五の穴は、いささか疑わしい所があるのではと、密かに考えている。というのも、干の穴は平調…

Matinee Coat

少し試し編みをして、今日から編み始めた。 毛糸が思っていた通りの淡いピンク色だったのが嬉しい。残り毛糸でサンダルも編もうと思っている。