2005-01-01から1年間の記事一覧

クロの一年

こうして振り返ってみると、いろいろな表情を見せてくれたなあと思う。いつのまにかクロは、我が家になくてはならない存在になっていた。 よいお年を。 *画像の鳥はGreat Egret(ダイサギ)です

今朝、夫の母からの荷物を受け取った。中は餅。母がついたものだ。EMS*1で送ってくれたのでたったの三日で着いた。母の手元を離れた時はまだ湿り気を含み柔らかかったのだろう、表面にほんのわずか青カビが出ていたので、洗ってからナイフでカビをこそげた。…

よく夫と遊ぶようになったクロ、ひっくり返されると「キュ」というような音を出すことがある。鼻の音だろうか。 クロ自ら夫に立ち向かって行く時は、口を開いてノドを「グーグー」とならす。 来年はヒゲがもっと生えますように。 *画像の鳥はPileated Woodp…

平家物語を読む60

巻第四 競*1 高倉の宮*2は高倉小路を北へ行き、近衛大路との交差点で東に向かい、賀茂川を渡って如意山を越え、三井寺へ向かわれようとした。昔、天武天皇がまだ皇太子であった頃、賊徒に襲われて吉野山へ向かわれた時、少女の姿に身をやつされたと言う*3。…

毛糸だま (No.128(2005年冬号)) (Let’s knit series)に載っているアランセーターのデザインが気に入り、編んでみることに。ラグラン袖であること、ウエストのラインにそって減目増目がされていること、すそ部分の引き返し編みによる傾斜、少し開いた袖口、な…

ポスト

夕方、ポストを覗いたら、公共料金の請求書に混ざって封書が二通あった。 偶然、どちらも日本からのクリスマスカード。手書きで近況が添えられている。クリスマスに着くようにと送ってくれたのだろうか。 いくつになってもどこにいても、ポストに届けられる…

晴れたので、川沿いの国立公園へ。 休み中なので、普段より人が多いようだ。今日は夫が撮影をするので、私は双眼鏡でじっくり鳥を見ることができる。小鳥の鳴声があちこちから聞こえてきた。Red-headed Woodpecker*1(ズアカキツツキ)の成鳥(頭が赤い)を…

ナルニア国物語

私が初めて「ナルニア国物語」を読んだのは中学に通っていた頃で、あまり早い方ではない。日本の面白いと思われる本を読み尽くしたので、恐る恐る手を出した感がある。幼い頃は、日本の本も海外の翻訳本も手当たり次第に読んでいたが、ある時から、翻訳本に…

正方形に編んだメリヤス編み一枚を縫い縮めたり綴じたりして、耳としっぽをつけたらでき上がり。それでいて、本物に近いところがすごい。 飛騨のさるぼぼや、唐子針山の唐子の作り方に似ています。*パターン:Knitted Bunny しっぽはポンポンにしました。 …

クロにも、ニンジン、セロリ、ドライフルーツ、野菜パフから成るクリスマス特別メニューを用意(夫作)。 実物のうさぎによく似たあみぐるみのパターンを見つけた。 できたので並べてみたが、 クロはまだまだ眠いようだ。

平家物語を読む59

巻第四 信連*1 これから何が起こるのかなど少しも考えずに、高倉の宮が雲間から覗く五月の十五夜の月を眺めていると、頼政の使者と名乗る者が手紙を持って急ぎやって来た。高倉の宮の乳母の子である大夫・藤原宗信がこれを受け取り、高倉の宮へお渡しした。…

ニットバッグ

手袋の余り毛糸(Rowanspun 4 Ply)で編んだ生地から作ったニットバッグ。大きながま口のようになった。 口金を取り付けるのは初めてなので、少し苦労した。 持ち手を付ける金具に、持ち手を付けたら完成。素材を検討中です。 工程 ①口金の長さに合わせてプ…

クロは12月生まれと聞いている。そろそろ一歳になる。 大きなケガや病気もなく、育ってくれて本当に嬉しい。 目を閉じている時のクロ。

昨日、夕焼けで茜色に染まる空を何気なく見ていたら、おびただしい数の小鳥の群れが現れた。幕を引き合わせるように重なったり、渓流の流れのようにうねったりしながら、瞬く間に頭上を通過していった。南へ向かう途中だったのだろうか。 今朝、まだ晴れてい…

平家物語を読む58

巻第四 鼬之沙汰*1 さて、「遠い国や島に流されるのだろうか」とおっしゃりながらも、後白河法皇の鳥羽殿での生活は二年になった。 治承四年五月十二日の正午頃、おびただしい数のいたちが鳥羽殿の中を走り回った。法皇は非常に驚かれて占いを行った。近江守…

足袋型の靴下、完成。 編んでいて面白かった。はき心地もいい。糸を工夫すれば、普段着の着物などに合わせられるものもできるのではないかと思う。 同じ色のところから編み出さなかったので、両足の親指がかなり違った印象に。 次は模様合わせをちゃんとしま…

くるみ割り人形

クリスマスが近い。昨日、何気なくつけたテレビから、聞き覚えのある旋律が流れてきた。チャイコフスキーの「くるみ割り人形」の一曲、「こんぺい糖の精の踊り」だ。 小学六年の冬だったと思う。よく遊んでいた数人の友達のうちの一人が、皆の前で「実は、少…

平家物語を読む57

巻第四 源氏揃*1 蔵人衛門権佐・藤原定長が、今回の新天皇の即位が秩序正しくとり行われた事を詳細に厚手の紙十枚ほどに書いて、清盛公の北の方である八条の二位殿*2の元へ届けると、北の方は笑顔で喜んだ。このようにめでたい事もあったのだが、世間はいま…

クロは朝一でケージから出る。が、夫が出勤する時は私も出るので、その時クロはケージに戻されることになる。 最近では夫が着替えを始めると、「その時」を察したクロは逃げたり隠れたりするので、捕まえるのに苦労するようになった。目を合わせないようにし…

晴れたので川沿いの国立公園へ行く。 ほとんどいなくなっていたCanada Goose*1(カナダガン)がまた少し、増えていた。 今朝はGreat Blue Heron(オオアオサギ)が川に出ている。この他にも一羽、見かけた。 湿原の茂みの中で、White-throated Sparrow(ノド…

Sock Yarn

近所の店で、自動的に模様ができるSock Yarn(靴下用毛糸)に近いものを見つけたので、編んでみたかったNORITAMAさんの「足袋型の靴下」を編み始めた。 一本の糸で、一見、編み込み模様のようになるのがやはり面白く、もっといろいろと試してみたくなる。 特…

平家物語を読む56

巻第四 還御 治承四年三月二十六日、高倉上皇は厳島へ到着なされた。清盛公の最愛の内侍の宿所が仮の御所となった。滞在された二日の間、経文の書写や舞楽が行われた。中心となった僧は三井寺の公顕僧正と聞く。高座に上がって鐘を打ち鳴らし、始めに「皇居…

買い物先でクロ用の靴下を購入したので、ケージに下げる。クリスマスにはプレゼントが入るのかどうか。 眠いので興味ないみたいです。 耳が後ろに寝ているクロ。

何にするか決めずに編み始めたフェアアイルは、バッグにすることにした。使いあぐねていたピンクの糸を入れたところ、少し甘い雰囲気になってしまった。 口金をつけようと思い、注文したところ。うまくできるといいが……。 *画像は底を綴じてアイロンをかけ…

みぞれ混じりの雨も、昨夜のうちに上がった。 川沿いの国立公園へ行く。湿原の水には薄い氷が張っている。水に浮かんでじっとしているMallard(マガモ)のつがいの姿が、あちこちで目につく。 にぎやかな鳴声がして、やって来たのはCedar Waxwing(ヒメレン…

目新しいものがあると、すぐにクロは点検を始める。 さっそく潜っています。 眠いと別人のようなクロ。

平家物語を読む55

巻第四 厳島御行*1 治承四年の正月になった。清盛公が訪問を許さず、後白河法皇も気兼ねなさっていたので、正月三が日の間、鳥羽殿を訪れる人はいなかった。そんな中でも、故信西の息子である桜町の中納言・藤原成範卿と、その弟の左京大夫・脩範だけは特別…

手袋の余り毛糸で、適当な大きさに編んでいる。何にするかはまだ未定。

MOSAIC

モザイクに興味のある夫が購入したもの。 5世紀頃のイタリアモザイクから現代の作家の作品まで、すべてカラーで見ることができる。素材も題材も様々だが、皆、独特の輝きを保っている。モザイク技法が、古代から現代までの長い間、人々の心をつかんできた理…

「これしかない」

Yさんは、私が以前働いていたベーカリーの先輩で、私が入った二ヶ月後にその店を去った。というのも、もともと決まっていた修業期間を終えるYさんの代わりにその店に入ることになったのが私だった。一緒に働き、いろいろなことを教わったのはたった二ヶ月だ…