2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

徒然草を読む128

第百五十六段 大臣に任ぜられた人が披露のために開く祝宴は、しかるべき所を借り受けて行うのが常である。宇治左大臣殿*1は、東三条殿*2にてこの祝宴を行った。近衛天皇の内裏であったのだが、願い出でがあったため、天皇は他所へ行幸になった*3。これという…

晴れたので川沿いの国立公園へ行く。 今日は暑くなるらしい。もうすぐ公園という辺りを車で走っていた時、中央線上に横たわるCottontail(ワタオウサギ)を見た。夜間、車にはねられたのか。これには動揺した。 今朝もそれほど鳥の姿は見かけない。湿原の奥…

徒然草を読む127

第百五十五段 世間に順応して生きようとする人は、まず時機というものを知るべきである。事の順序がよくない時は、聞こえも悪く、気持ちにも沿わないので、その事は達成されない。そのような時機を心得ておくべきである。ただし、病にかかかる事、子を産む事…

徒然草を読む126

第百五十四段 この資朝*1卿という人が、東寺*2の門の前にて雨宿りをしていた時のことである。近くに乞食が集まっていたのだが、手がねじれていたり足が歪んでいたりと、身体のあちこちが普通とは異なる様子であった。これを見た資朝卿は、それぞれが類のない…

日曜、午後から郊外にある山の方へ。山そのものは以前登ったことがあるので、今日は山の裏手にあるトレイルを散歩することにした。 曇っているにもかかわらず蒸し暑い。汗で服が素肌にくっつくのを不快に思いながらも、頭のどこかではその汗を心地よく感じて…

徒然草を読む125

第百五十三段 為兼大納言入道*1が幕府の命により捕らえられ、武士たちに取り囲まれて、六波羅へ連れて行かれた。一条大路の辺りでこれを見た資朝*2卿は、「何ともうらやましい。この世の思い出とは、あのようなものでありたいものだ」と言ったという。 *1:京…

クロはぐっすり眠っているように見える時でさえ、耳だけはしっかり音のする方へ向けていることが多い。 こちらに背中を向けて毛繕いをしていても、実はちゃんと耳で警戒しているクロ。

徒然草を読む124

第百五十二段 西大寺*1の静然*2上人が、曲がった腰に白い眉という、実に人格が備わった様子で内裏に参上したのを見た西園寺内大臣殿*3が、「何とも尊いご様子だなあ」と、敬うような表情をしたところ、これを見た資朝*4卿は、「年を取っているだけでございま…

徒然草を読む123

第百五十一段 ある人が言うには、五十歳になっても上達しないような芸は捨てるべきである。稽古に心から打ち込める未来ももうない。老人の事なので、周りの人も笑ったりできない。多くの人に交じっているのも、違和感があり、見苦しい。そもそも、すべての仕…

明日からしばらく不安定な天気が続くということなので、晴れているうちにと川へ出掛けた。 先週訪れた時とは打って変わって爽やかな朝だ。川の流れのそばは、一層涼しかった。 川の流木にYellow-crowned Night Heron(シラガゴイ)を見つける。湿原ではなく…

ケージの中のクロは、食べる時とトイレに入る時以外はほぼ大きいタイルの上で休んでいる。 まだ何とかレッキスの風体を保っているクロ。

徒然草を読む122

第百五十段 芸事を身につけようとする人がよく、「上手にできないうちは、うかつにも人に知られてはならない。密かに習得して、人前でやってみせたなら、実に奥ゆかしい事であろう」と言っているが、このような事を言う人は、一つの芸でさえ習得する事はない…

一ヶ月ほど前、気に入ってよく使っているグラスを割った。日曜、時間があったので、少し遠い所にある店まで買いに出掛ける。 そこで、以前見かけていいなあと思っていた牡蠣貝型の小皿が値引きされていた。これも買ってしまった。

徒然草を読む121

第百四十七段 数多の所を灸で治療している場合は、穢れているので神事への参加を遠慮するべきであるというのは、近年、人々が言い始めた事である。格式*1等にもそのような記述は見当たらない。 第百四十八段 四十歳以上の人が、身体に灸をすえ続けていながら…

徒然草を読む120

第百四十六段 明雲*1座主が、人相見に対して、「もしや私に、剣難はあるか」と尋ねたところ、人相見は、「確かに、その相がございます」と答えた。「どのような相か」と尋ねると、「他人から傷害を受ける恐れなどあるはずもない御身体でありながら、仮にも、…

徒然草を読む119

第百四十五段 後宇多上皇の随身を務める秦重躬*1が、北面の武士の下野入道信願*2に対して、「落馬の相があります。よくよくご用心なさい」と言ったのを、信願は少しも信じなかったところ、馬から落ちて死んでしまった。人相を見るのに優れたこの一言を、神の…

朝起きた時は見事に晴れていた空、見る見るうちに夏らしい雲がぐんぐん青空を埋め尽くしていった。それでも時折、雲の間から差し込む太陽の光は強烈だ。 まだ二、三時間なら何とか持つだろう。しばらくぶりに川沿いの国立公園へ行くことにした。 このところ…

徒然草を読む118

第百四十四段 栂尾*1の明恵上人*2が道を通り過ぎようとした時、川で馬を洗っていた男が、「足、足」と言って馬を後ろに引こうとしていた。これを聞いた上人が立ち止まって、「何と尊い事でしょう。前世での善行が今の世において善果を結んだ人でしょうか。『…

初対面の人間に撫でられても、クロはくつろいでいた。手でエサをもらったり、名前を呼ばれると駆け寄ってきたり……思っていたより更に、クロは人懐っこいようだ。

徒然草を読む117

第百四十三段 人の臨終の様子が立派であった事などを、誰かが語るのを聞いていると、ただ平静にして乱れずと言えば奥ゆかしいものを、愚かな人は、不思議な普通とは異なる様子を語り、言った言葉も振る舞いも、己が好む方に作為して誉めそやす。こういう事こ…

海ではこれまでにないほど頻繁に、Brown Pelican(カッショクペリカン)の群れに遭遇した。 もちろん、こんなひとも。何かのSandpiper? 山ではRuby-throated Hummingbird(ノドアカハチドリ)に出会うことができた。

台風の影響で帰国便がキャンセルになり、予定より2日遅れて母二人が今日、日本へ発った。

徒然草を読む116

第百四十二段 思いやりがないように見える者でも、時によい一言を言う事がある。ある関東の恐ろしげな荒武者が、同輩に対して、「お子さんはいらっしゃるのですか」と尋ねた。「一人もおりません」と答えたのに対して、「さては、同情の心をご存知ないのです…

以前作ったスリッパの底が擦り切れてきたので、余り布で新しいものを作った。 底を厚くするために、コルク板を二枚重ねて挟み込んである。足裏が当たる部分には、やや厚手の生地を用いた。長持ちするといいのだが。 明日、日本から母二人がやって来る。滞在…

徒然草を読む115

第百四十一段 悲田院*1の尭蓮*2上人は、俗姓は三浦*3の某とかいい、並ぶ者のない武者であった。故郷である相模国三浦郡から来た人と、語り合った際のこと、「関東人が、一度言った事は信頼できるが、都人は、承諾の返事だけがよくて、真実がない」との言葉に…

ハチドリのフィーダーを一つ追加した。

暑い日が続いている。 ケージの中のクロは、小さなタイルに何とか身体を収めようとしているように見える。何しろ腹と胸を冷やしたいらしく、時に、タイルに収まらない足がケージの柵から外に出ていることも。 この夏は更に暑くなるそうだ。今日、大きいタイ…