Great Egret

今朝、夫の母からの荷物を受け取った。中は餅。母がついたものだ。EMS*1で送ってくれたのでたったの三日で着いた。母の手元を離れた時はまだ湿り気を含み柔らかかったのだろう、表面にほんのわずか青カビが出ていたので、洗ってからナイフでカビをこそげた。まさか母の餅で正月を迎えられるとは思っていなかったので、嬉しい。
母は夫が育った家に今は一人で住んでいる。近所に同じ名字が多いため、屋号で呼び合うような田舎だ。結婚して最初の墓参りの時、寺の墓地しか知らなかった私は、裏山の中腹に並ぶ墓に驚いた。
年末は裏庭で餅つきをした。夫の里の辺りでは、石の皿に木の足がついたような構造の臼を使う。喜んで杵を下ろすのは甥っ子たちだけではない。私にとっても初めてのことだった。
昨年の年末、日本に帰らなかった私たちは初めて二人で正月を迎えた。こちらで手に入る材料でおせち料理を作り、「水入らずでいいね」などと言ってのんびり過ごしたが、二年目ともなると少し寂しい気持ちがする。
そんな中、母からの餅が届いた。母にはすべてお見通しのようだ。嬉しかった。

*1:国際速達郵便