2007-10-14 徒然草を読む176 古典 第二百二十三段 鶴*1の大臣殿*2は、童名が、たづ殿なのである。鶴を飼われているからというのは、間違いである。 第二百二十四段 陰陽師の有宗*3入道が、鎌倉から尋ねて来られた時のこと、まず門から入ってくると、「この庭はいたずらに広い。見苦しくて、あってはならない事だ。道理を心得ている者なら、役立つ植物を育てようと務める。細い道を一本だけ残して、あとは皆、畑にしなさい」と忠告された。 本当に、少しの土地でも無駄にしておくというのは、益のない事である。食用・薬用などの植物を植えるべきである。 *1:たづ *2:九条基家 *3:ありむね:安倍有宗