第百九段 木登りの名人として有名な男が、高い木に登るよう人に命じて、梢を切らせていた。ひどく危なく見える高さにいる時は何も言わなかったが、降りる際、軒の高さ位になった時、「怪我をしないように。気をつけて降りなさい」と声を掛けた。よって木に登…
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