2007-05-27 徒然草を読む93 古典 第百十三段 四十歳も過ぎた人が好色であるという事が、もしもあったとしたなら、それは仕方のない事ではあるが、口に出して、男と女の間の事や他人の事までも面白がって言うというのは、年甲斐もなく見苦しいものである。 大体、老人が若い人に混ざって、面白おかしく話そうとしているのは、聞き苦しく、見苦しい。取るに足らない身でありながら、世間で名声を得ている人をまるで親しい仲のように言っている。貧しいながらも、酒宴を好み、客人を盛んにもてなそうとしている。