2007-05-07 徒然草を読む79 古典 第九十六段 めなもみ*1という草がある。まむしにかまれた場合は、この草をもんでから付ければ、すぐに治るという。どのような草か、見て覚えておくとよい。 第九十七段 その物にとり付き、その物を弱らせ害する物というのは、数え切れないほどある。身体にはしらみ、家には鼠、国には国賊。小人物は財産のために身を犠牲にし、人格者は仁義のために命を投げ出す*2。僧は仏法を求めるあまりに身を誤る事がある。 *1:キク科のやぶたばこ、漢名は天明精、「本草綱目」に以下文のような記載がある *2:「荘子」に記載あり