徒然草を読む46

第五十七段

 歌に関する話を始めた人の、その歌が拙いと、がっかりさせられる。少しでもその道に明るい人は、不出来な歌を優れたものと思って語ることはあるまい。
 何事においても、よく分かっていない分野について話している人というのは、こっけいだし、聞いていても耳障りだ。