桜

桜もそろそろ終わりに近づいている。一度雨が降れば、大方は散ってしまうのではないか。
新古今和歌集」の春歌、数ある花の歌の中で、式子内親王のひとつが心に留まった。

   ふるさとの花の盛は過ぎぬれどおもかげさらぬ春の空かな

こんな春の空の下を、私も歩いたことがある。