2007-02-16 徒然草を読む26 古典 第三十一段 雪が美しく降る朝、ある人へ伝えなければならない事があり、手紙を送った。雪のことについて何も書かずにいたところ、その返事に、「この雪を見て何を感じたかを書き添えないほど、心がひねくれている人がおっしゃる事を、どうして聞き入れることができましょうか。本当に情けないお心持ちです」と言ってきたのが、何とも面白かった。 今は亡き人のことであるゆえ、このような小さなことでも忘れがたい。