ケージの掃除の後、中に大好物のドライフルーツが少々置かれることをクロは覚えた。
この頃は待ちきれないようで、掃除に取り掛かると駆け寄って来る。水を入れ替えたりトイレを片付けたりしている途中なのに、もうケージの中で待っている。
なかなかケージの掃除が始まらない日は、「まだかまだか」と、ケージに跳び上がって中を探し始める。目当てのものがないことを知ると、ケージの入り口から身を乗り出してこちらを見る。
せかされているような気がして、私は掃除を始めることになる。

今日はクロの写真を撮ろうと思っていたのだが、気付いた時にはもうクロは眠りかけていた。

また明日。