Yellow-throated Vireo

気温が上がりそうだったので、午前中のうちに川沿いの国立公園へ行く。
半袖ではいささか肌寒かった。早足で歩いて体を温めることに。

月曜に川面を埋め尽くしていたCanada Goose(カナダガン)はいなくなっていた。
湿原沿いの狭い道を行く。中ほどまで歩き、立ち止まってじっとしていると、次第に小鳥が鳴き始めた。

ピッピッと大きい声で鳴くのはNorthern Cardinal(ショウジョウコウカンチョウ)。初めに姿を現した。こちらはオス。

オスの後を追ってきたのか。葉の落ちた枝の間にいるとわかりにくいメス。
茂みを縫って、Brown Thrasher(チャイロツグミモドキ)が二羽、じゃれ合いながら飛んでいく。体が大きいだけあって、その鳴声もよく通る。
ジィジィジィジィとあちこちから聞こえる低い音は、Carolina Chickadee(カロライナコガラ)の地鳴きだ。小さくすばしっこいので、なかなか姿は見つけられない。
木立の奥から特徴のある旋律が響いてくる。Carolina Wren(チャバラミソサザイ)が、小さい体全身を使ってさえずっている姿が目に浮かんだ。

目の前の草やぶにYellow-throated Vireo(キノドモズモドキ)らしき小鳥が下りてきた。

しきりに動き回っている。
遠くからは、Eastern Wood-Pewee(モリタイランチョウ)の尾を引くような声も流れてきた。
あっという間に辺りは小鳥の声であふれかえった。肌に感じないほどの風が吹いていたのだろう、木からはらはらと葉が落ちた。
何とも言えず幸せな気分だった。