巻第十一 重衡被斬*1 本三位中将・重衡卿は、狩野介宗茂*2に預けられ、去年から伊豆国にいた。が、奈良の寺院の僧徒たちが再三に渡って引き渡しを要請したので、「それならば渡せ」と、源三位入道・頼政の孫である伊豆蔵人大夫・頼兼がその任務を命じられた…
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