2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

平家物語を読む144

巻第九 知章最期*1 平家方の門脇中納言・教盛卿の末子である蔵人大夫・業盛*2は、常陸国の住人・土屋五郎重行と組んで討たれた。修理大夫・経盛の息子である皇后宮亮・経正は、舟で逃げようと水際の方へ向った時、河越小太郎重房の手勢に取り囲まれて討たれ…

平家物語を読む143

巻第九 敦盛最期*1 平家は一の谷での戦に敗れた。源氏方の熊谷次郎直実が「平家の君達は舟で逃げようと水際の方へ向っている。よし、立派な大将軍と対戦して手柄を立てよう」と、水際へ赴こうした時、練貫*2の布地に鶴を刺繍した衣に、萌黄色が下に行くほど…

平家物語を読む142

巻第九 重衡生捕*1 平家の本三位中将・重衡卿は生田の森を攻める正面軍の副将軍であったが、その軍勢はほとんどが逃げてしまい、今ではたった二騎になっていた。重衡卿のその日の装束は、濃紺にはっきりとした黄色の糸で岩に群がる千鳥を刺繍した衣に、すそ…

夕方、Tufted Titmouse(エボシガラ)がテラスのフィーダーに来ていた。 ひまわりの種をすぐそばの枝に運んでから、割って食べている。 尻尾が見慣れない形をしているなと思ったら、どうやら成鳥の長い尻尾になる途中のようだ。 Northern Cardinal(ショウジ…

うさぎが野菜を食べる時、口も鼻もよく動く。 普段はなかなか見ることのできない歯の様子もわかるので、ついつい見入ってしまう。 前歯は特に問題なさそうだった。 飲み込んだところ。

日曜の午前中、夫と共にアパート裏の森を散歩する。 緑に一時の勢いはない。秋が近いことを思わせる。 二羽で鳴き交わしていたRed-bellied Woodpecker(ズアカシマセゲラ)。こちらはメスのようだ。 二羽のHairy Woodpecker(セジロアカゲラ)が隣合った木で…

ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち

昨日の夕方、数年ぶりに「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち*1」を手に取った。最初に読んだのはもう二十年近く前のことだ。 息をつく暇もない展開に、気がつけばまるで初めて読む時のように興奮しながら文字を追っていた。昨夜などは寝床でほんの少し続…

平家物語を読む141

巻第九 忠教最期*1 平家の薩摩守・忠度*2は、背面から攻める軍の大将軍として一の谷の西方に陣を構えていた。紺地の錦の衣に黒糸で綴った鎧を着て、太くたくましい黒馬に、漆塗りの上に金銀粉をまぶしその上に漆を塗り重ねた鞍を置いて乗っている。忠度は百…

ここ三日ほど、昼間が異常なほど暑い。といっても、朝晩にはそこそこ涼しくなるので寝苦しいというようなことはない。 午前中、川沿いの国立公園へ行く。日差しが強く、じっとしているだけでも汗が出てくる。 川の水は冷たいようだ。 花の蜜を吸っていたアゲ…

平家物語を読む140

巻第九 越中前司最期*1 生田の森でも、一の谷の海岸方面でも、武蔵・相模国の兵士たちは命をも惜しまず攻め戦っていた。平家の正面軍の大将軍である新中納言・知盛卿が生田の森で東に向って戦っていると、山の急斜面から攻め寄せる児玉党が使者を送ってきた…

近頃のクロは、昼過ぎから夜の九時頃まで、しっかり眠る。 夜の九時過ぎ、目が覚めたクロはケージを噛んで知らせる。 扉を開けると、すぐに出てきます。 もっとも活発なのは朝で、斜めになりながら走り回ったり、垂直に跳ね上がったりしている。 部屋で伸び…

ブティ

二個目のブティのクッションができあがる。 終わり近くになって、綿つめのコツをつかんだ。どうやら竹串のヘラをひねりすぎていたようだ。 最初は、ヘラをひねって綿をからめながら中に押し込むことが必要だが、それ以降はむしろヘラの先でまっすぐに押し込…

平家物語を読む139

巻第九 坂落*1 これを始めに、秩父・足利・三浦・鎌倉、そして党では猪俣・児玉・野井与・横山・にし党・都筑党・私の党の兵士たちというように、源平が乱れ合い、入れ替わり立ち替わりに名乗りを上げた。うめき叫ぶ声が山に響き、馬が駆け合う音は雷のよう…