巻第六 祗園女御 またある人は、清盛は忠盛の子ではなく、本当は白河院の皇子であると言った。永久の頃*1、祗園女御と呼ばれる白河院お気に入りの女性がいた。東山のふもとにあったその住まい、祗園感神院*2に、白河院は足繁く通われていた。ある日、殿上人…
引越しまであと二週間ほどなので、少しづつ片付けを始めている。ダンボールを組み立てて本を入れたり、冬物の衣類をトランクに詰めたりしていると、いつもと違う行動が気になるのか、クロがすぐに様子を見にくる。 私が忙しそうに部屋を行ったり来たりしてい…
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