2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

親子

今年度をもって、父は長年勤めた現在の職場を定年退職する。 その父が一つの区切りとして書いた文章を読む機会があった。日本海に面した片田舎で過ごした子供の頃のことや、学生時代の友人のこと、家庭を持ち仕事を始めてからのことなどが、父の簡潔な言葉で…

平家物語を読む28

巻第二 大納言死去 そうしているうちに、法勝寺の俊寛僧都と判官の平康頼は、少将・成経と共に、薩摩南方の鬼界が島*1へ流された。この島は、都から遥か遠く、苦難の波路を越えたところにある。並大抵の事では舟も通らず、島に住む人もわずかだった。ごくた…

朝はかなり涼しいので、昼から川沿いの国立公園へ行った。 入り口の駐車場に車を止めて、遊歩道を歩き出すと聞き覚えのある鳥の声がしきりに聞こえてくる。Canada Goose(カナダガン)だ。 別の群れが到着したのだろうか。 首を突っ込んで、藻のようなものを…

日曜日の夕方、急に思いついて夫と二人で中華まんを作ることに。 生地は強力粉ではなく薄力粉を用いて、ドライイーストで発酵させる。具は家にあるもので作った。 最終発酵前。手前が肉まん、奥があんまん。 15分で蒸し上がり。おいしくできました。

伸びるクロ。耳の裏側の毛が未だに薄い。*画像の鳥は、House Finch(メキシコマシコ)のオスです

平家物語を読む27

巻第二 阿古屋之松*1 処罰を受ける者は、大納言・成親卿だけに限らなかった。近江中将の入道蓮浄は佐渡国に、山城守の中原基兼は伯耆国に、式部大夫の章綱は播磨国、宗判官の信房は阿波国、新平判官の平資行は美作国に流されたと聞く。 その頃、福原*2の別荘…

このところ、朝は曇っていても昼近くになると青空になることが多い。 今日も、朝は曇っていて肌寒かった。昼前に青空が広がり始めたのを合図に、川沿いの国立公園へ向かう。 三日前まであれ程たくさんいたCanada Goose(カナダガン)が一匹もいなくなってい…

うさぎを飼っている方のブログやホームページを見ていると、いつも気にかかることがある。大抵のうさぎが、すっすっと伸びた立派なヒゲをたくさん生やしていることだ。 ところが、クロのヒゲはこんな状態である。レッキスだからとはいえ、ちょっと足りなさす…

二つ目のヘリンボーンの手袋完成。 前回と比べると、慣れたためか格段に編みやすかった。 中三本の指を手に合わせて長くした。右手のパターンを見て左手を編むとこんがらがるので、今回は右手パターンをフォトショップで左右反転させて使用した。 手の平側。…

平家物語を読む26

巻第二 大納言流罪 治承元年の六月二日、成親卿は客間に連れて行かれた。食事を用意されたが、胸がつまって箸に手を付ける事もできない。準備された車に乗るようにと促されると、成親卿は不本意ながらも乗り込んだ。その前後左右を兵士たちが取り囲んでいる…

長距離バス

三月、まだまだ寒い日の朝。ある目的地へ向かうため、私は西の大都市から長距離バスに乗り込んだ。どれだけ時間がかかるのかも知らずに、とにかく乗り込んだ。私は急いでいた。この都市まで来るのに、思った以上の時間がかかり、残された時間はあまりなかっ…

Turtle

海亀を編んでみた。 大きな針山のようです。 World of Knitted Toys より

平家物語を読む25

巻第二 烽火之沙汰*1 「これは君主への礼儀でありますので、たとえ叶わないとしても、後白河院の御所である法住寺殿を守護させて下さい。というのも、重盛が初めて従五位下に叙せられてから現在の大将に至るまで、ことごとく院の恩でないという事はありませ…

九月頃から、双眼鏡を片手に歩く人をちらほらと見かけるようになった。 平日の昼間ということもあり、ほとんどが年配の男性だ。私がカメラをぶら下げているのを見て、時には声を掛けてくる人もいるが、大抵の人は黙ったまま目で挨拶をして通り過ぎる。 Canad…

ここのところ続いていたぐずぐずとした空とは打って変わって、真っ青な空が広がった。 一週間ぶりに川沿いの国立公園へ行く。 昼近くに行ったので、人はまばらだった。

夕方から夜九時頃にかけては、クロの最も眠い時間帯。 それでも、晩ご飯を出されると眠そうなまま食べる。 食後のあくび。このまま起きるのかと思いきや、 頭からくるりと横になる。 まだまだ、眠いようです。

私小説への回帰

ある関係から、「ナショナル・ストーリー・プロジェクト*1」という翻訳本を手にする機会があった。これはポール・オースターが、NPR*2の企画で一般人から事実の物語を募集しラジオ上で発表後、それらを編集したものである。ポール・オースターはまえがきで、…

平家物語を読む24

巻第二 教訓状 清盛公はこのように人々を甚だしく罰しても、まだ怒りが収まらなかった。以前、清盛公が安芸守だった時、霊夢によって厳島の神から賜り、目が覚めた時に実際に与えられていたと言う柄に銀の輪が斜めに巻かれた小さな長刀がある。いつもは枕元…

Parrot

手袋を編む合間に、遊びで編んだオウムが完成。 使ったのは残り毛糸。 この編み方をアレンジして、いろいろな鳥が編めそうだ。 World of Knitted Toysより

別色の糸で、ヘリンボーンの手袋*1をまた編み始めた。二回目なので、少しコツがつかめてきたようだ。急がず編むつもり。 こちらに来る前に編んだフェアアイルのカーディガンやベスト、セーターは家族にあげてしまってほとんど手元にない。 その余り毛糸で自…

夏の暑さ対策のために購入したタイルを、クロは結構気に入っているようだ。 もう暑くないのに、ケージではタイルの上にいることがほとんど。こうして丸まっている以外にも、頭の方を乗せたりお尻の方を乗せたりと、いろいろな使い方をしている。 時々、行わ…

平家物語を読む23

巻第二 少将乞請*1 丹波守の少将・成経は、ちょうどその夜は後白河院の御所である法住寺殿に宿直していた。翌朝、まだ御所から退出する前に、成親卿の侍たちが急ぎやって来て成経にこの事を伝えた。成経が「どうして宰相・平教盛*2殿は今まで知らせなかった…

志賀直哉の「兎*1」には、当時飼っていた一匹の兎にまつわる日常が綴られている。実はこの小品は私が兎を飼うきっかけの一つでもあった。 鼻先を始終ピクピク動かしていることや、嬉しい時にはグウグウ低い声で鳴くことなど、兎を飼ったことがある者には馴染…

早々と注文していた2006年のカレンダーが届く。 ジグソーパズルで知って以来、気に入っているJane Wooster Scottのもの。 好きなものばかりが詰め込まれたような絵は、見ているこちらまで元気にしてくれる。

平家物語を読む22

巻第二 小教訓*1 成親卿はきわめて狭い場所に押し込まれたため、汗水をたらしながら「ああ、これは日頃から計画していた事がばれたのであろう。誰がもらしたのだろうか、きっと北面の武士の中にその者がいるに違いない」などと、考えられる可能性のすべてを…

フェアアイル柄の指なし手袋、完成。

少し秋らしい雲を見かけた。

時々、クロは妙な場所にはまっていることがある。 今日は洗面所の棚の下にはまっていた。 落ち着くのでしょうか。

午後から、渡り鳥が立ち寄るという湖へ行ってみることに。 家からは車で50分程の距離。 見晴らしがよく気持ちのいいところだったが、風が強く、鳥はほとんどいない。潜ってエサを探すカイツブリが二羽。Pied-billed Grebe*1(オビハシカイツブリ)のようだっ…

昼過ぎに川沿いの国立公園へ行った。 Northern Rough-winged Swallow(オビナシショウドウツバメ)の群れが戻ってきたようだ。元気よく空を飛び交っている。その度に、小さな影が地面を走った。 Canada Goose(カナダガン)の数も多くなった。遠方に見える黒…