2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

平家物語を読む10

巻第一 額打論 さて永万元年の春頃から、二条天皇がご病気のようだという噂が流れるようになり、夏の初めには思いのほか重いということになった。これにより、大蔵太夫・伊吉兼盛*1の娘が生んだ二条天皇の二歳になる第一皇子を皇太子に立てるべきだという話…

朝のうちに、Eastern Bluebird(ルリツグミ)のいる公園へ行く。 半袖では肌寒いほどだったが、時間がたつにつれて太陽が高くなり、暖かくなった。 おそらくこの春生まれのHouse Finch(メキシコマシコ)のオス。胸から頭にかけての赤色がまだ薄い。 ホオジ…

秋に向けて、カーペットを出した。 クロはこのカーペットの手触りが好きで、よくこの上を選んでは寝転んでいたものだが覚えているだろうか。 カーペットを敷くやいなや、クロは駆け寄ってきて調査を開始。 やはり好きなようだ。

Kさんと知り合ったのは、私が二十三歳のとき、当時、美大を卒業したばかりの彼女が私の働くとあるもの作りの店へアルバイトに来たのがきっかけだった。 週に一日の休みで朝四時から夕方まで働く私は、古アパートに戻ると慌しく夕食を済ませ、翌日のために眠…

平家物語を読む9

巻第一 二代后*1 昔から現在に至るまで、源平両氏は朝家に仕えて働き、徳に基づく天皇の政治に従わず朝廷の権威を軽視する者には両家それぞれが罰を与えてきたので、国の乱れもなかった。が、保元の乱で源為義が切られ、平治の乱で源義朝が攻め討たれて後は…

日差しは相変わらず強いが、それでも風は肌に涼しく感じるようになってきた。 午後から、夫と共に川沿いの国立公園へ向かう。夫はジョギング、私はバードウォッチングのため、入り口で別れた。 川は水量が少なく、水も澄んでいる。Canada Goose(カナダガン…

平家物語を読む8

巻第一 祇王(三) こうして春が過ぎ夏も盛りを過ぎた。秋を知らせる風が吹き、年に一度、牽牛・織姫の二星が出会う星空を眺めながら、梶の葉に思いを綴る頃になった。夕日の光が西の山の端に隠れるのを見ては「日の沈む所に西方十万億土のかなたにある極楽…

クロには部屋の中でも、特にお気に入りの場所が二つあるようだ。 一つはテーブルの椅子の下で、どの椅子かも決まっている。昼間はよくここでくつろいでいるクロを見かける。 もう一つはパソコンの置いてある机の横で、私が机に向かっている時はそこにいるこ…

毛繕いするクロを眺めていると、その身体の柔らかさにいつも驚かされる。 後足をまっすぐ伸ばしたり、 しっぽまで首を曲げたり。 右側も、 左側も。

平家物語を読む7

巻第一 祇王(二) こうしてこの年も暮れた。翌年の春、清盛公は祇王のもとへ使者をやり「その後どうしているか。仏御前があまりに退屈そうに見えるので、こちらへ参って当世風の歌を歌ったり、舞いを舞ったりして仏をなぐさめなさい」とおっしゃった。祇王…

平家物語を読む6

巻第一 祇王*1(一) 清盛公は一天四海を手中に収めている間、世間の非難を恐れることもなく、人々の嘲りを省みることもなく、考えも及ばぬ突飛なことばかりなされた。例えばその頃、都で名の知れた白拍子*2で祇王・祇女という姉妹がいた。とぢという白拍子…

お尻の大きさ自慢。

昼から川沿いの国立公園へ行く。 九月に入り、少しは鳥が増えてきたようだ。歩いていると、木陰から小鳥の鳴声が聞こえてくる。 目の前に飛び出してきたAmerican Goldfinch(オウゴンヒワ)のメス。一生懸命に花をつついている。あまり人を怖がらないので幼…

平家物語を読む5

巻第一 吾身栄花*1 清盛公は己の栄華を極めただけでなく一門も共に栄えて、長男重盛内大臣の左大将、次男宗盛中納言の右大将、三男具盛*2の三位中将、重盛の長男維盛*3の四位少将、と総じて一門の公卿*4は十六人、また殿上人は三十人以上、諸国の受領・衛府…

実家の母から荷物が届いた。保存のきく食品や質のいいタオル、古新聞(読むための)などがぎっしりと小型のダンボール箱に詰められている。 送料が高いこと、こちらでも大抵の物は手に入ることもあり、「無理はしないでほしい」と何度も言った。「ほしい物は…

平家物語を読む4

巻第一 禿髪*1 このようにして清盛公は、仁安三年十一月十一日、五十一歳で病気になり、命永らえ生き延びるため、すぐに出家し修行した。浄海という法名を名乗られた。そのおかげで、宿病はたちどころに癒えて、寿命を全うした。人々がその勢いに従う様はま…

急用で留守にしていました。 私には長かった数日間も、家ではそれ程時間がたっていなかったよう。 クロの世話をしてくれた夫と、不自由な生活を我慢してくれたクロに感謝。

留守番です。 男同士。 (しいたけ)