Snowy Egret

朝六時、まだ薄暗いうちにホテルを出たが、海岸に着く前に太陽が顔を出してしまった。
予定を変更して先に、二年前に訪れた際、たくさんのアジサシがダイブしていた河口の汽水域へ寄ることにする。

朝の光を浴びるLaughing Gull(ワライカモメ)。

上空にはぽつぽつとForster's Tern(メリケンアジサシ)の姿がある。
車を止めて、橋の上を歩く。

橋の下からこのGreat Egret(ダイサギ)やSnowy Egret*1アメリコサギ)が何羽も飛び立つので不思議に思い、渡りきってから橋の下を覗いてみると、

橋脚に沿って、ずらりと白いサギが並んでいた。

浅くなっているこの場所で、魚を待ち構えているのだ。なかなか効率がいい。それぞれ持ち場があるのか、侵入しようとするサギは追い返されていた。

と、川下から一羽のBrown Pelican(カッショクペリカン)がやって来た。

続けて、今度は四羽の隊列が。いつもは鳥にそれほど興味のない夫も、ペリカンには反応する。

そうしているうちに、橋の下から河原へサギが引き上げ始めた。Great Egret(ダイサギ)と並ぶと、Snowy Egret*2アメリコサギ)の小ささがわかる。
ここで二時間ほど過ごした後、海岸へ向かった。

いるのはカモメばかりのようだ。こちらはLaughing Gull(ワライカモメ)。

Ring-billed Gull(クロワカモメ)だろうか。

Black Skimmer(クロハサミアジサシ)の一群が海面をかすめるように通り過ぎていった。
まだ時間が早いことと潮が引き始めていることから、更に南部の島へ向かうことにする。車で約一時間の距離。

島に到着すると、入り江では見事に潮が引いていた。だが、Roseate Spoonbill(ベニヘラサギ)やBrown Pelican(カッショクペリカン)などの期待していた鳥の姿はない。唯一、遠くにTricolored Heron(サンショクサギ)が一羽見える。

と思っていると、すぐそばの草むらから突然、巨大な鳥が飛び立った。羽の先が黒い、Wood Storkアメリトキコウ)だ、とあわててカメラを構えた。左上に見えるRed-winged Blackbird(ハゴロモガラス)のオスに追い払われたようだ。

こんなに近くでWood Storkアメリトキコウ)を見たのは初めてのこと。興奮した。
この後、島の砂浜でしばし泳いだ。海の中にいると、潮が満ちてくるにつれて冷たい水がどんどん流れ込んでくるのがわかった。潮に乗って来たのか、小型のサメが二匹、目の前を通り過ぎた。

帰りにもう一度、入り江に寄る。潮が満ちたせいですっかり違った様相に。Brown Pelican(カッショクペリカン)の幼鳥が一羽だけ漂っていた。

海では、普段見ることのない鳥に会える。いい旅行になった。

*1:右上画像

*2:写真右端