感謝

絵手紙

昨年の十一月、手編みの手袋を夫の母の友人に送った。いつも心のこもった手紙をくださる方だ。昨日、その方から手袋の絵が描かれたハガキが届いた。
手袋を受け取ってすぐにFAXを送ってくださったというのに、こうしてまたハガキまでくださるとは。手袋を愛用しているとの旨で、ハガキの裏側にも温かい言葉が並んでいた。



相手が本当に喜ぶかどうかは別として、人を喜ばせようとするのは少しも難しいことではない。幼い子だって、誰かを喜ばせようとして何かをすることがある。
それに比べると、人からしてもらったことを喜び、感謝するというのは実はずっと難しい。
人から受けた気持ちを心から嬉しいと思うこと、これまでの私はどうだっただろう。その方のハガキを手に、自身を省みずにはいられなかった。