Cedar Waxwing

雲ひとつなく晴れ渡ったが、外へ出てみると思ったほど寒くはなかった。
そろそろCedar Waxwing(ヒメレンジャク)が渡ってくる頃なのではと思いながら、川沿いの国立公園へ向かう。

車を降りて湿原へ向かう途中、本当にCedar Waxwing(ヒメレンジャク)の群れに遭遇した。
そこら中で忙しそうに木の実をつつき回っている。辺り一帯に透き通るような高い声があふれていた。

昨年の日記によると、ここで初めてCedar Waxwing(ヒメレンジャク)を見たのは12月14日。あまりに差がないので驚く。
Cedar Waxwing(ヒメレンジャク)の群れが離れていったので、また歩き始める。

湿原には氷が張っていた。夜はかなり冷え込んだらしい。
今朝はまったく風がなく辺りは静かだ。そのせいだろう、森のずっと奥で鳴くPileated Woodpecker(エボシクマゲラ)の鋭い声が、夢のような丸みを帯びて耳に届く。波一つない水面に、ゆっくりと波紋が広がっていく様が頭に浮かんだ。

あちこちで見かけたDowny Woodpeker(セジロコゲラ)。

Song Sparrow(ウタスズメ)は日に日に数が増えていくように見える。

湿原の木道の脇に腰掛けて休んでいると、すぐそばまでRuby-crowned Kinglet(ルビーキクイタダキ)がやって来た。
頭頂部の赤色がかすかに見える。

日向に出て来ないかなあと思っていたら、

一瞬だけ、出て来てくれた。
帰りがけ、頭上をPileated Woodpecker(エボシクマゲラ)が横切った。いつ見ても、その優雅な姿には心を奪われてしまう。森の奥から聞こえてきたあの声の主だったのだろうか。