撫でられる

クロがやたらと私にくっついてくる。対して、夫のそばにはほとんど寄り付かなくなってしまった。日ごろ世話をしているのが私だからなのか、それともオス(夫)には興味がないのか。
部屋でゴロゴロしているクロをじっと見てみた。私の想像が私の常識を超えることはない以上、クロの気持ちはどうしたって分からない。クロの頭の中を一度、覗いてみたいなと思った。

作者はその動物だったことがあるのでは、と思わせる物語がある。ただかわいらしく擬人化された動物の世界ではなく、そこに描かれているのは現実。そういう物語をいくつか思い出した。
(野うさぎ)ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち〈上〉 ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち〈下〉
(猫)ジェニィ (新潮文庫)
(猫)アミアミ人形の冒険 (偕成社文庫)(残念ながら現在、品切れのよう)
この中で、「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」は十代のとき以来、読み返していない。うさぎと暮らしている今、読み返すのも面白いかもしれない。